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ダックスフンド系のミックス種一覧|受け継ぐ特徴やかかりやすい病気も解説【獣医師監修】

ダックスフンド系のミックス種一覧|受け継ぐ特徴やかかりやすい病気も解説【獣医師監修】
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「ダックスフンドのミックス犬って、どんな種類がいるんだろう?」

「チワックスやダップーが可愛いけど、うちにはどんな性格の子が合うのかな?」

ダックスフンド系のミックス種を探している方も多いかと思います。

この記事では、そんなダックスミックス犬をご紹介します。

  • それぞれの見た目や性格は?
  • 平均寿命や気をつける病気は?
  • お世話で大変なことはある?

この記事を読み終える頃には、あなたの疑問や不安が解消され、「うちにはこの子がぴったりかも!」と、理想のパートナー像がきっと見つかるはずです。

それでは、様々な個性があふれるダックス系ミックスの種類を一緒に見ていきましょう。。

この記事を書いたライター

かどのペットクリニック
院長:葛野莉奈
(横浜市青葉区さつきが丘6-11)

獣医師として自身の動物病院に勤める傍ら、家庭ではダックスフントたちやパピヨン、プーリーたちと生活しています。

獣医師目線でだけでなく、飼い主目線にもなりながら、有意義な情報発信ができたら幸いです。

よろしくお願いいたします!

【経歴】

麻布大学獣医学部卒。横浜市内動物病院、川崎市内動物病院、電話相談動物病院アニクリ24にて勤務。三児の母。

≫かどのペットクリニックのご紹介

チワワ×ダックスフンド「チワックス」

まずご紹介するのは、やはりこの組み合わせでしょう。

チワワとダックスフンドのミックス犬、「チワックス」です。

ミックス犬の中でも常にトップクラスの人気を誇るので、一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。

見た目は、ダックスの胴長な体型に、チワワのうるうるとした大きな瞳と、アップルヘッドと呼ばれる丸い頭の形が合わさることが多いです。

しかし、どちらの特徴を受け継ぐかによって容姿もまったく異なります。

一見ミックス犬ということがわからないくらいどちらかの親の犬種の容姿の特徴をそのまま受け継ぐ場合もあります。

また耳も、ダックスの垂れ耳、チワワの立ち耳、その中間の半立ち耳と、それぞれの本当に個性が光る部分なのです。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

どちらの犬種の特性が強く現れるかによって、容姿はどのようになるかが異なります。
成長によって、徐々にそれぞれの犬種の特性が様々に変化してみられるようになる場合もあり、その変化も楽しみの一つと言えるでしょう。

性格は、ダックスの陽気で好奇心旺盛な面と、チワワの飼い主への深い愛情と忠誠心などの特徴のどちらかまたは両方をを受け継いでいるように見えることが多いです。

とても甘えん坊で、飼い主さんのそばにいるのが大好きなことも多いですが、チワワ譲りの警戒心の強さが強く現れると、知らない人には吠えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、その分、信頼関係が築けると家族には深い愛情を注いでくれる、最高のパートナーになるでしょう。

ちなみに、平均寿命は13年から16年ほどと、比較的長寿な傾向にあります。

そして、その長い時間を健やかに過ごしてもらうために、健康面で最も注意したいのは、やはりダックス譲りの体型の場合、「椎間板ヘルニア」です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

ダックスフントのような胴長の体型の場合、肉付きなどによって腰に負担がかかる可能性があります。

腰に負担をかけない生活を心がけてあげることが、何よりも大切ですね。

トイプードル×ダックスフンド「ダップー」

続いてご紹介するのは、こちらも大人気。

トイプードルとダックスフンドのミックス犬、「ダップー」です。

テディベアのような可愛らしいルックスで、多くの人を虜にしています。

見た目は、ダックスの要素が強く現れればダックスの胴長な体型に、トイプードルの要素が強く現れればトイプードルのカールした被毛が生えた、ぬいぐるみのような姿が特徴です。

さらに、毛が抜けにくいというトイプードルの素晴らしい性質を受け継ぐと、アレルギーが心配な方にも抜け毛の点では解決できるというメリットがあります。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

トイプードルの被毛は抜けにくい代わりに、伸び続けるため定期的なトリミングが必要という特徴があります。
ダックスフンドは抜け毛が多いですが、被毛が伸び続けるわけではありません。

性格は、どちらの要素を強く受け継ぐかにもよりますが、トイプードルの賢く社交的な性格と、ダックスの明るく遊び好きな性格のどちらか又は合わさった性格が見られます。

非常に人懐っこく、他の犬とも上手に遊べる性格の子であれば、多頭飼いにも向いているかもしれませんね。

賢い犬種同士の組み合わせなので、しつけもしやすい傾向があるかもしれません。

なお、平均寿命はいずれの犬種も同じくらいであるため、13年から15年ほどです。

その愛らしい姿を保つためには、日々のお手入れも大切になってきます。

お手入れの面では、抜け毛は少ないものの、トイプードルの毛質は放っておくとどんどん伸びて絡まってしまいます。

そのため、定期的なトリミングと毎日のブラッシングが欠かせません。

トイプードルの被毛の性質を受け継いだ場合、ケアが必要になるでしょう。

このひと手間が、ダップーの可愛らしさを保つ秘訣となり得ます。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

ミックス犬の場合、どちらの被毛の性質を受け継いでいるのかという判断が難しくなりがちです。
どのようなケアやトリミングが必要かということがわからない場合は、ぜひトリマーさんなどの専門家に相談してみましょう。

そして健康面では、ダックスの体質や体型を受け継いだ場合椎間板ヘルニアに、トイプードルの骨格や体質を受け継いだ場合、膝蓋骨脱臼(パテラ)に注意が必要です。

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マルチーズ×ダックスフンド「マルックス」

真っ白でシルクのような被毛が美しいマルチーズと、ダックスフンドのミックス犬が「マルックス」です。

どこか気品が漂う、愛らしい姿が魅力的ですね。

見た目はどちらの容姿を強く受け継ぐかによって様々ですが、ダックスの体型や、マルチーズの長い被毛、カラーリングはダックスの被毛が合わさることが多いです。

また、毛質はマルチーズ譲りのシングルコートになることが多く、抜け毛が少ない傾向にありますが、どちらの毛質を譲り受けるかにより異なります。

大きな垂れ耳に、シルキーな飾り毛が揺れる姿は、とてもエレガントと言えるでしょう。

性格は、マルチーズの穏やかで甘えん坊な性格と、ダックスの陽気で遊び好きな一面のいずれかまたはミックスされた性格が見られます。

飼い主さんに抱っこされるのが大好きな、まさに「愛玩犬」といった気質の子が多いようです。

マルチーズの性質を受け継げば基本的には穏やかですが、ダックスの活発さも受け継いでいる場合、遊ぶときは元気いっぱいな子もいるかもしれません。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

どちらの犬種の性格を受け継ぐかによって、適するしつけの方法や信頼関係の築き方も異なります。
家での過ごし方などよく観察をして、愛犬がどのような子なのかを把握しましょう。

ちなみに、平均寿命は両方の犬種の平均寿命から12年から15年ほどが目安です。

そして、その愛らしい姿と健やかな毎日を守るためには、日々のお手入れが欠かせません。

お手入れで特に重要なのが、やはり被毛のケアでしょう。

マルチーズの性質を受け継いでいれば抜け毛は少ないですが、細く長い毛はとても絡まりやすいので、定期的なトリミングや毎日のブラッシングは必須です。

さらに、マルチーズの性質を受け継ぐ場合、涙やけを起こしやすい傾向があるので、目の周りを清潔に保ってあげることも忘れないでくださいね。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

特に薄いカラーの子たちは涙やけが目立ちやすく、気になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
気になる場合はかかりつけの先生やトリマーさんなどの専門家にぜひ相談してみてくださいね。

健康面では、ダックスフントの体型を強く受け継いでいれば椎間板ヘルニアに、マルチーズの特性を強く受け継いでいれば心臓疾患に注意が必要です。

コーギー×ダックスフンド「コギックス」

短い足と大きなお尻がチャームポイントのコーギーと、同じく胴長短足のダックスフンド。

この二つの犬種から生まれたミックス犬は、まさに「胴長短足界のサラブレッド」と言えるかもしれません。

そのユニークな姿は、見る人を笑顔にしてくれます。

見た目は、コーギーとダックス、両方の胴長短足な体型がさらに強調されるような、とても個性的なスタイルになります。

また、コーギーのしっかりとした骨格と、ダックスのしなやかさが合わさり、筋肉質でがっしりとした体型かダックスフントのような少し小柄な体型になることが多いようです。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

胴長短足でがっしりしている体型がとても愛らしいですね。
パワフルな子も多いので、力が強い子やたくさんの運動量が必要な子もいるかもしれません。
愛犬のタイプをしっかり把握して、運動量など決めてあげてくださいね。

耳は、コーギーの大きな立ち耳と、ダックスの垂れ耳、どちらを受け継ぐかで印象が大きく変わりますね。

性格は、コーギーの明るく社交的な性格と、ダックスの陽気で好奇心旺盛な気質が合わさって、非常にエネルギッシュで遊び好きな子が多いです。

人と一緒に何かをすることが大好きで、家族の中心にいることを喜びます。

しかし、両親ともに頑固な一面も持っているので、しつけには根気と一貫性が必要になるでしょう。

なお、平均寿命は両方の犬種の平均寿命から12年から15年ほどが目安です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

コーギーの性質を受け継いでいる場合、コーギーの子たちが高確率で起こりやすい変性性脊髄症という疾患も起こり得ます。
発症後、進行して最終的に死に至る危険性のある疾患です。
椎間板ヘルニアと発症時の症状は似ていますが、見極めが必要であり、負担を軽減するために早期の緩和治療が必要です。

そして、健康面で最も注意すべきは、やはり「椎間板ヘルニア」です。

両親ともに腰に負担がかかりやすい体型をした犬種なので、体重管理や生活環境の整備は、他のミックス犬以上に気をつけてあげる必要があります。

ポメラニアン×ダックスフンド「ポメックス」

ふわふわの被毛が魅力のポメラニアンと、ダックスフンドのミックス犬が「ポメックス」です。

華やかさと愛嬌を兼ね備えた、とても可愛らしいミックス犬なのです。

見た目はどちらの特性を強く受け継ぐかによって異なりますが、ダックスの胴長な体型や、ポメラニアンの豊かでふわふわなダブルコートの被毛が生えた姿を持つこと特徴です。

ポメラニアンの被毛の性質を受け継いだ場合、特に首周りや尻尾の飾り毛がゴージャスで、歩くたびに揺れる姿は本当に魅力的。

加えて、顔立ちは両方の犬種が混じりあうと、ダックスの面長な顔に、ポメラニアンの丸みが加わり、愛らしい表情になることが多いです。

性格はどちらの性質を受け継ぐかによって異なりますが、ポメラニアンの明るく好奇心旺盛な気質と、ダックスの陽気で遊び好きな性格のいずれかもしくは両方が合わさります。

とてもフレンドリーで、家族を楽しませることが大好きなムードメーカーになるでしょう。

しかし、ポメラニアン譲りの警戒心の強さから、少し吠えやすい一面があるかもしれません。

ダックスフントも猟犬として使役していた歴史があるため、吠えやすい傾向があり、吠えないようなしつけに難しく感じる場面があるかもしれません。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
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人間と共存するうえで吠えないようにするしつけは大切ですが、本来の犬種の持つ特性として吠えやすい犬種もいます。
迎える予定の犬種がどのような特性を持つのか把握することはとても大切です。

ちなみに、平均寿命は両方の犬種の平均寿命から12年から16年ほどです。

この子たちの魅力を維持するためには、お手入れも大切になります。

また、お手入れの面では、ポメラニアンの豊かな被毛を受け継ぐ場合、抜け毛や被毛の量は多めです。

特に換毛期にはこまめなブラッシングが必要になります。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
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ポメラニアンの被毛の性質を受け継いだ場合、ふわふわとして細い被毛である可能性が高く、もつれたり毛玉になって皮膚トラブルになる可能性もあります。
皮膚や被毛の状態をよく観察しましょう。

健康面では、ダックスフントの体型を受け継ぐと椎間板ヘルニア、ポメラニアンの特性を受け継ぐと膝蓋骨脱臼(パテラ)や気管虚脱などに注意が必要です。

シーズー×ダックスフンド「シーズックス」

穏やかで愛嬌のあるシーズーと、ダックスフンドのミックス犬が「シーズックス」です。

どこかゆったりとした、独特の魅力を持つミックス犬ですね。

見た目は、ダックスの胴長な体型を受け継いだり、シーズーの長く密な被毛を受け継いだりしますが、どのような容姿になるかはどちらの犬種の特徴を受け継ぐかによって異なります。

顔立ちは、両方の犬種の特徴が合わさるとシーズーのぺちゃっとした鼻が、ダックスの影響で少しマズルが長くなる傾向があり、呼吸がしやすくなるというメリットがあるかもしれません。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
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短頭種に近い顔のつくりをしているシーズーは、鼻腔の狭窄などにより呼吸のしづらさが見られる場合があります。
その場合、熱中症になりやすい傾向もあるため注意が必要です。

どちらの犬種も特徴的な大きな瞳と垂れ耳が、優しくおっとりとした印象を与えます。

そして、性格は、シーズーの穏やかでマイペースな性格と、ダックスの陽気で人懐っこい一面がミックスされます。

基本的にはフレンドリーで落ち着きがありますが、シーズー譲りの頑固さと、ダックス譲りの好奇心旺盛な面も持ち合わせています。

のんびりしているかと思えば、急に遊びたがったりと、どちらの犬種の特性を受け継ぐかによって見ていて飽きない面白い子が多いようです。

なお、平均寿命は12年から16年ほどと言われています。

長く健やかに過ごしてもらうためには、日々のお手入れにも目を向けてあげましょう。

お手入れの面では、シーズーの特徴を受け継いだ際に見られる長く密な被毛のケアが重要です。

毎日のブラッシングをしないと毛玉ができてしまう危険性があるので、コミュニケーションの一環として楽しんで行えるといいですね。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

シーズーの脂っぽさなどの皮膚トラブルにつながりやすい要素が受け継がれている場合もあるため、皮膚の性質などもよく観察し、愛犬に適したケア方法を見つけてあげましょう。

さらに、シーズーは短頭種のため、暑さには注意が必要です。

夏場の温度管理には特に気をつけてあげてください。

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パピヨン×ダックスフンド「パピックス」

蝶のような大きな耳が優雅なパピヨンと、ダックスフンドのミックス犬が「パピックス」です。

どちらの性質を強く受け継ぐかによって異なりますが、エレガントさとユニークさが同居した、魅力的なミックス犬になる可能性も高いでしょう。

見た目は、ダックスフンドの胴長の体型に、パピヨンの大きな立ち耳や、シルキーで豊かな飾り毛を持ちどちらかいずれか、もしくは両方が組み合わさることが考えられます。

また、ダックスの垂れ耳とパピヨンの立ち耳、どちらを受け継ぐかで印象がガラリと変わるのも、このミックス犬の面白いところ。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

体格の大きさなども、どちらの性質を強く受け継ぐかによって異なります。
成長に応じて、どのような体型になり得るかということを専門家のアドバイスをもらいながら管理することがとても大切です。

性格は、パピヨンの賢く活発な面と、ダックスの陽気で好奇心旺盛な性格のどちらかを受け継ぐかによってどんな性格の子になるかが決まります。

とても明るく遊び好きで、賢い犬種同士のミックスなので、しつけもしやすく、素晴らしい家庭犬になるでしょう。

しかし、両親ともに警戒心が強く、吠えやすい一面もあるため、その点は注意が必要です。

なお、平均寿命はどちらの犬種を考慮しても13年から16年ほどと言われています。

彼らの健康を考える上で、最も注意したいのは、やはりダックスフンドの体格や性質を受け継いだ場合のダックスフンド特有の「椎間板ヘルニア」です。

腰に負担をかけない生活を心がけ、体重管理をしっかり行うことが非常に重要です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

パピヨンの骨格も華奢なため、椎間板ヘルニアだけでなく関節への負担が軽減できるよう、体重管理はとても大切です。

柴犬×ダックスフンド「柴ックス」

日本犬の代表格である柴犬と、ダックスフンドのミックス犬は、和と洋の魅力が融合した、非常に興味深い組み合わせです。

その姿や性格は、まさに予測不能な魅力に満ちています。

見た目は、柴犬の素朴で凛々しい顔つきや巻尾といった特徴と、ダックスフンドの胴長短足な体型のいずれかを受け継ぐかによって、独特の風貌になることが多いです。

毛色は、柴犬らしい赤や黒、白などが出る可能性がありますが、ダックスフンドもカラーバリエーションが豊富なため予測が難しいでしょう。

その姿は、どこか昔ながらの日本の犬の面影を残しつつも、ユニークで愛嬌がありますね。

加えて性格は、柴犬の忠実で勇敢、しかし少し頑固で独立心が強い面と、ダックスフンドの陽気で好奇心旺盛な面のどちらが強く現れるかによってどんな性格になるかが異なります。

飼い主には非常に忠実ですが、柴犬の性質が強く出ると、知らない人には警戒心を強く抱き、あまりベタベタしないクールなタイプになるかもしれません。

非常に賢いですが、柴犬譲りの頑固さとしつけの難しさがあるため、初心者には少し根気がいる相手となるかもしれませんね。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

柴犬の頑固さやダックスフンドの警戒心の強さが合わさり、強い警戒心や攻撃性につながる場合もあります。
しつけに難しさを感じたら、トレーナーさんの力を借りながら、上手に対応できると良いですね。

ちなみに、平均寿命はどちらの犬種のことを考慮しても13年から16年ほどと、比較的長寿となり得ます。

健康面では、ダックスフンドの体格や性質を受け継いでいると椎間板ヘルニアのほか、柴犬の性質を強く受け継いでいると、柴犬に多い皮膚疾患にも注意が必要です。

ペキニーズ×ダックスフンド「ペキックス」

ライオンのようなたてがみと、独特の鼻ぺちゃ顔が愛されるペキニーズと、ダックスフンドのミックス犬が「ペキックス」です。

気品と愛嬌が同居した、忘れられない魅力を持つワンちゃんですね。

見た目は、ダックスの胴長な体型や、ペキニーズのがっしりした骨格と、長く豊かな被毛のいずれかまたは両方が合わさります。

また、顔立ちは、ペキニーズの短い鼻が、ダックスの影響で少し長くなる傾向があり、呼吸がしやすくなるという良い面があるかもしれません。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

どのような性質を受け継いでいるのか、目に見えない部分で受け継がれている場合もあります。
外見上問題がなさそうでも、呼吸の様子や定期的な検診などでどのような体質かということを、かかりつけの先生などの専門家からアドバイスをもらうことをおすすめします。

性格は、ペキニーズの独立心が強くマイペースな「猫のような性格」と、ダックスの陽気で遊び好きな性格が合わさります。

ベタベタと甘えるよりは、自分のペースで飼い主のそばにいることを好む子が多い可能性が高いです。

しかし、ペキニーズのプライドが高く、自分が納得しないと言うことを聞かない頑固さやダックスフントの頑固さも持ち合わせているため、しつけには根気と工夫が必要になる場合があります。

なお、平均寿命は両方の犬種から考慮して12年から15年ほどです。

健康を考える上では、ダックスフンドの体格や性質を受け継いだ場合に注意すべき椎間板ヘルニアのほか、ペキニーズが短頭種であるため、顔の構造がペキニーズの性質を強く受け継いでいる場合、暑さに非常に弱い点に注意が必要です。

熱中症対策は万全に行いましょう。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

特に熱中症は死に直結する怖い病気です。
充分に注意しましょう。

キャバリア×ダックスフンド「キャバックス」

優しく穏やかな性格で「癒やし系」として人気のキャバリアと、ダックスフンドのミックス犬です。

両親犬種のどちらを受け継いでも、穏やかさや友好的な面を持つ素晴らしい家庭犬になる可能性を秘めています。

見た目は、どちらの犬種の性質を受け継ぐかによって異なりますが特徴的なダックスの体型や、キャバリアの大きな垂れ耳と、優しく潤んだ瞳が合わさった、気品あふれる姿が特徴です。

さらに毛質は、キャバリアの性質を強く受け継ぐのであればシルキーでウェーブがかった美しい被毛を受け継ぐことが多く、手触りも抜群です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
かどのペットクリニック院長 葛野莉奈

優雅な被毛であれば、こまめなケアが必要な場合もあります。
成長に応じて、どのような被毛なのか把握して、適切なケア方法を見つけられると良いですね。

性格は、キャバリアの穏やかで愛情深い性格と、ダックスの陽気で人懐っこい性格のいずれえかまたは合わさって見られることが多いです。

どちらの犬種も非常にフレンドリーで攻撃性が低く、小さな子供や他の犬とも上手に付き合えるため、まさに理想的な家庭犬と言えるかもしれません。

信頼関係が築ければ飼い主さんと一緒にいることが何よりの幸せとなることが多いので、家族と過ごす時間をたくさん作ってあげてくださいね。

ちなみに、平均寿命はどちらの犬種の特性を受け継ぐかにもよりますが、約10年から15年ほどが目安です。

この子たちと長く暮らすために、特に注意したいのが、キャバリアに遺伝的に多いとされる心臓疾患と、ダックスの「椎間板ヘルニア」です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
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キャバリアは高確率で心疾患になる可能性が高いとされています。
特に目に見えない部分であるため、定期的な検診はとても大切です。

どちらの性質を受け継ぐかにもよりますが、定期的な健康診断で、早期発見に努めることや肥満を予防すること、行動の変化を早期に発見することなどが大切です。

ビションフリーゼ×ダックスフンド「ビションダックス」

真っ白でふわふわ、綿あめのような被毛が特徴のビションフリーゼと、ダックスフンドのミックス犬です。

ビションフリーゼのふわふわとしたぬいぐるみのような愛らしさと、ダックスフントのユニークな体型が魅力の組み合わせですね。

見た目は、ダックスの胴長な体型や、ビションフリーゼのボリュームのあるカーリーヘアのいずれか又は両方が合わさった、とても可愛らしい姿が特徴です。

加えて、毛質は、抜け毛の少ないビションフリーゼの性質を受け継ぐ場合、トリミングが不可欠ですが抜け毛が少ないのも嬉しいポイントかもしれません。

性格は、ビションフリーゼの陽気で人懐っこい性格と、ダックスの明るく遊び好きな性格のどちらを受け継ぐかで異なりますが、いずれの性格であっても非常に社交的でトレーニングしやすい子が多いです。

人や他の犬ともフレンドリーに接することができ、家族の中心で注目を浴びるのが大好きな、明るいキャラクターになるでしょう。

ちなみに、平均寿命は両方の犬種から見ると12年から15年ほどです。

日々のお手入れとしては、どちらの犬種の性質を受け継ぐかによりますが、もしビションフリーゼの場合抜け毛は少ないものの、毛が絡まりやすいため、定期的なトリミングと毎日のブラッシングが必須です。

かどのペットクリニック院長 葛野莉奈
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ビションフリーゼの場合、とくに被毛のタイプが独特でこまめなケアが必要です。
被毛のタイプが合わさることにより、独自のケア方法を見つける必要がある可能性も考えられます。
飼い主さん自身で見つけることが難しい場合は、信頼できるトリマーさんなどの専門家を見つけることが大切です。

健康面では、ダックスフントの体型を受け継いだ場合は椎間板ヘルニアに、ビションフリーゼの場合被毛が多いため皮膚トラブルにも注意が必要です。

賢さとユニークさを兼ね備えた、非常に興味深いミックス犬と言えるでしょう。

まとめ

今回は、ダックスミックス犬の本当にたくさんの種類とその魅力について、ご紹介してきました。

人気のチワックスやダップーから、ちょっと珍しい組み合わせまで、一匹一匹が全く違う個性と魅力を持っていることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

ダックスミックス犬の魅力は、ダックスのユニークな体型と明るい性格を受け継ぎつつ、相手の犬種の素晴らしい特徴が加わることで生まれる、無限のバリエーションにあります。

性格や見た目、そして平均寿命も、どの親犬の特徴を強く受け継ぐかで変わってくることは知っておきましょう。

だからこそ、お迎えする前には、両方の親犬種がどんな特徴を持ち、どんな病気に注意が必要なのかをしっかりと理解しておくことも大切です。

また、犬種の掛け合わせによっては、親に負担をかける可能性のある組み合わせもあり、無理のない掛け合わせなのかどうかということをきちんと把握することも必要です。

長所だけが受け継がれるわけではなく、短所ばかりを受け継いでしまう場合もあるでしょう。

ミックス犬をお迎えするということは、どのようなリスクがあって、きちんと健康面でも考慮されているのかどうかということも飼い主さん自身でも学ぶことがとても大切です。

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