パピヨンとのミックス犬を12種類紹介!特徴や平均寿命も解説します

「パピヨンのミックス犬って、どんな子がいるんだろう?」
「チワパピやポメパピはよく聞くけど、うちにお迎えするならどんな性格の子がいいかな?」
そんな風に、未来の愛しい家族との出会いを想像して探していらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

パピヨンミックス犬は、パピヨンの賢さや優雅さなどのパピヨンの個性を受け継ぎながら、もう一方の親犬種の個性が合わさることで、それぞれの犬種の個性が際立つ仔犬たちが生まれます。
この記事では、そんなパピヨンミックス犬の人気どころから、ちょっと珍しい組み合わせまで、12種類を徹底的にご紹介します。
- それぞれの見た目や性格は?
- 平均寿命や気をつける病気は?
- お世話で大変なことはある?
この記事を読み終える頃には、あなたの疑問や不安が解消され、理想のパートナーを探す際のヒントがきっと見つかるはずです。
それでは、あなたと未来の家族を繋ぐ、パピヨンミックス犬の奥深い世界を一緒に見ていきましょう。

かどのペットクリニック
院長:葛野莉奈
(横浜市青葉区さつきが丘6-11)
獣医師として自身の動物病院に勤める傍ら、家庭ではダックスフントたちやパピヨン、プーリーたちと生活しています。
獣医師目線でだけでなく、飼い主目線にもなりながら、有意義な情報発信ができたら幸いです。
よろしくお願いいたします!
【経歴】
麻布大学獣医学部卒。横浜市内動物病院、川崎市内動物病院、電話相談動物病院アニクリ24にて勤務。三児の母。
この記事に書いてあること
チワワ×パピヨン「チワパピ」
まずご紹介するのは、チワワとパピヨンのミックス犬、「チワパピ」です。
小型犬ミックスの中でも特に人気が高い組み合わせなので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
見た目は、パピヨンらしさが強く出ている子もチワワらしさが出ている子もいて、どのようになるのか想像しにくいことも特徴です。
パピヨンの蝶のような大きな立ち耳を受け継ぐ子もいれば、チワワのような丸いアップルヘッドに、少し垂れた耳を持つ子もいて、本当に様々です。
クリっとした大きな瞳は表情豊かで、見ているだけで癒やされてしまいますよね。

容姿はどちらの犬種の要素を強く受け継ぐかによって異なります。
どちらか片方の要素が強かった場合、一見ミックス犬であることがわからないような場合も。
また、性格は、パピヨンの賢さと活発さ、そしてチワワの飼い主に対する深い愛情などを受け継ぐ傾向が見られますがどちらの犬種の性格を強く受け継ぐかによって性格はそれぞれ異なります。
とても賢いのでしつけはしやすい方ですが、チワワの警戒心の強さから、知らない人や犬に対して吠えやすい一面を見せることもあります。
しかし、甘えん坊の子は信頼する飼い主さんにはべったりと甘える、典型的な甘えん坊さんになることも。
ちなみに、個体差がありますが平均寿命は約13年から16年ほどとされています。
加えて、健康面では両親犬種が注意すべき病気を知っておくことが大切です。
例えば、膝のお皿がずれてしまう「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や心臓の病気などには気をつけてあげたいところ。

どちらの犬種も小型犬であり、小型犬に多い膝蓋骨脱臼には骨格上注意が必要です。
小型犬に多い心疾患も注意が必要であるため、定期的な健康診断を心掛けましょう。
愛犬と一日でも長く健やかに過ごすために、定期的な健康診断は本当に大切ですよ。
ポメラニアン×パピヨン「ポメパピ」
ふわふわの毛玉が歩いているような、そんな愛らしい姿で人気のポメラニアンと、優雅なパピヨンのミックス犬が「ポメパピ」です。
想像するだけで、思わず笑みがこぼれてしまいますよね(笑)
ポメパピの見た目は、ポメラニアンの豊かな被毛とパピヨンの大きな耳が特徴的に現れることが多いですがどちらに似た容姿になるかはわかりません。

特徴を半分ずつとらえた容姿になることも、一見ミックスということがわからないような、どちらかの犬種の特徴を強く受け継いだ容姿になることもあります。
そして、性格は、ポメラニアンの明るく好奇心旺盛な気質と、パピヨンの賢く人懐っこい性格の両方またはいずれかを受け継いで、非常にフレンドリーで遊び好きな子になることも。
家族と一緒にいることが大好きで、いつも輪の中心にいたがるような、明るいキャラクターの持ち主かもしれませんね。
なお、平均寿命は、個体差がありますが12年から15年ほどと言われています。

どちらの犬種も小型犬であり、同じくらいの平均寿命を持つとされています。
シニアになると各器官の機能低下が起こる傾向もあり、健康診断などで早期発見をすることが長生きにもつながります。
また、お手入れの面では、ポメラニアンのダブルコートを受け継ぐ場合、抜け毛は多めです。
特に春と秋の換毛期には驚くほど抜けますので、毎日のブラッシングが欠かせません。
このひと手間が、愛犬の健康と美しさを保つ秘訣となるでしょう。

どちらの犬種も優雅な被毛が特徴的です。
こまめなブラッシングや皮膚のケアを習慣づけてあげてくださいね。
健康面では、チワパピ同様に「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「気管虚脱」に注意が必要でしょう。
毛量が多いので、皮膚の病気にも気をつけて、清潔な状態を保ってあげることが重要になります。
マルチーズ×パピヨン「マルパピ」
真っ白でシルクのような被毛が美しいマルチーズと、蝶のような耳を持つパピヨン。
この二つの犬種から生まれたミックス犬が「マルパピ」です。
その姿は、まるでおとぎ話に出てくる妖精のようで、本当に可憐な魅力を持っています。

マルパピの見た目は、マルチーズの純白の被毛と、パピヨンのエレガントな雰囲気が見事に融合しています。
パピヨンの大きな立ち耳に、マルチーズのような白く長い飾り毛が生えたり、逆に少し垂れた耳になったりと、耳の形だけでも個性が光りますね。
加えて性格は、マルチーズの穏やかで甘えん坊な性格と、パピヨンの賢く活発な気質などが活かされることもありますが、マルチーズの頑固な一面が現れる場合もあるでしょう。
基本的に家庭犬らしく、飼い主さんのそばにいるのが大好きな子が多い傾向があります。
「抱っこして」と自分からアピールしてくるような、可愛らしい一面を見せてくれるかもしれません。
ちなみに、マルパピの平均寿命は個体差がありますが約12年から15年ほどが目安です。

特にマルチーズの起こりやすい疾患として心疾患が挙げられるため、定期的な健康診断を行い、早期に変化に気づいて対処することが寿命を延ばすことにつながるでしょう。
お手入れで特に重要なのが、被毛のケアでしょう。
抜け毛は比較的少ない方ですが、その細く長い毛は非常に絡まりやすく、毛玉ができやすい傾向があるので、毎日のブラッシングは必須です。
マルチーズの被毛の特徴を受け継いでいる場合、定期的なトリミングが必要な場合もあるため、成長とともに被毛の特徴をよく観察しましょう。
さらに、涙やけを起こしやすい傾向があるので、目の周りを清潔に保ってあげることも忘れないでくださいね。

被毛の質や皮膚の質によって気を付けるべき点が異なります。
特にマルチーズの被毛の質を受け継いでいる場合、伸び続けるため、定期的なトリミングにより適切なカットを行う必要があります。
必要に応じてトリミングの頻度などもトリマーさんと相談してみてくださいね。
健康面では、マルチーズに起こりやすい心臓疾患やパピヨンなどの小型犬でよく見られる膝蓋骨脱臼(パテラ)に注意が必要です。
ミニチュアダックスフンド×パピヨン「ダックスパピ」
胴長短足のユニークな体型で人気のミニチュアダックスフンドと、優雅なパピヨンのミックス犬、「ダックスパピ」をご紹介します。
どんな姿になるのか、想像するだけでも楽しいですよね。
ダックスパピの見た目は、ミニチュアダックスフンドの胴長の体型に、パピヨンの飾り毛や大きな耳が組み合わさることが多いようです。

どちらの犬種に似るかで足はミニチュアダックスフンドよりは少し長くなることもありますが、それでもやはり胴長の愛嬌あるスタイルは健在なこと場合もあります。
愛犬の容姿がどちらの犬種由来のものかを見つけるのも楽しみの一つとなるかもしれません。
また、性格は、ダックスフンドの陽気で好奇心旺盛な面と、パピヨンの賢く人懐っこい性格が合わさります。

猟で活躍していた使役犬のミニチュアダックスフントと家庭犬であるパピヨン、体力や活発さ、好きな遊びなどがどんな性質かによって異なる場合もあります。
愛犬の性格をよく見極めてしつけやコミュニケーションの方法などを考慮しましょう。
とても明るく遊び好きで、家族をいつも楽しませてくれるムードメーカーのような存在になるかもしれません。
なお、ダックスパピの平均寿命は、個体差にもよりますが、13年から16年ほどと言われています。
そして、健康面で最も注意したいのが、愛犬の体形にもよりますが、ダックスフンドに近い体形になった場合に起こりやすいダックスフンド特有の「椎間板ヘルニア」です。

胴長の体型だけでなく、足の長さが2犬種の長さの中間程度の場合もあり、体型によっては関節への負担なども考慮する必要がある可能性があります。
その子の体型や体質によって注意すべき疾患は異なるため、かかりつけの先生に定期的に受診をしながら相談するよう心がけましょう。
胴長の体型は腰に負担がかかりやすいため、激しい運動やジャンプは避けるなど、生活環境を整えてあげることが飼い主さんの大切な役目になります。
シーズー×パピヨン「シーパピ」
穏やかで愛嬌のあるシーズーと、賢くエレガントなパピヨンから生まれたミックス犬が「シーパピ」です。
どちらの犬種も持つどこか気品が漂う、可愛らしい姿が魅力的ですよ。
見た目は、シーズーのぺちゃっとした鼻と大きな目や、パピヨンの特徴が加わります。

パピヨンの容姿が強く出るとマズルの長さは長めに、純血種のシーズーの容姿が強くみられるときはマズルは短めになる傾向があるようです。
そして、性格は、シーズーの穏やかで人懐っこい性格や、パピヨンの賢く遊び好きな一面が見られます。
基本的にはフレンドリーで落ち着きがあり、家族に対して深い愛情を示してくれる子が多いでしょう。
プライドが高い一面も持っているので、しつけの際には厳しく叱るのではなく、たくさん褒めて伸ばしてあげるのが良いかもしれませんね。

どんな子でも性格面では一長一短があります。
ミックス犬では特に性格のどんな傾向があるかが純血種よりも多様性がある可能性があります。
スキンシップをとりながらよく観察してあげてくださいね。
なお、シーパピの平均寿命は個体差がありますが、約13年から16年ほどと言われています。
加えて、お手入れの面では、長く密な被毛のケアが重要です。
毎日ブラッシングをしないと毛玉ができてしまう可能性が高い犬種の組み合わせなので、コミュニケーションの一環として楽しんで行えるといいですね。

健康管理のためにも欠かせないブラッシングや皮膚のチェックは、幼いころから少しずつ慣らして習慣づけることが、ストレスにつなげないためにも大切です。
さらに、シーズーは短頭種のため、暑さに非常に弱いです。
シーズーの顔立ちや体形を濃く受け継ぐ個体の場合、注意が必要となるでしょう。
夏場の温度管理には特に気をつけて、熱中症にならないように配慮してあげてください。
シーズーは目や皮膚のトラブルも比較的起こしやすい犬種なので、日頃から清潔に保つことを心がけましょう。
ジャックラッセルテリア×パピヨン「ジャックパピ」
エネルギッシュで遊び好きのジャックラッセルテリアと、賢いパピヨンの組み合わせが「ジャックパピ」です。
想像しただけでも、家中を元気に走り回る姿が目に浮かびますよね。
見た目は、ジャックラッセルテリアの筋肉質でがっしりとした体格と、パピヨンの優雅な飾り毛が加わったような、スポーティーかつエレガントな印象が、受け継がれる傾向があります。

パピヨンの性質が強く表れる場合に耳はパピヨンのように立つことも、ジャックラッセルの性質が強く表れる場合にジャックラッセルテリアのような垂れ耳や半立ち耳になることもあり、表情を豊かにしています。
性格は、とにかくパワフルで遊び好き。
ジャックラッセルテリアの底なしの体力と、パピヨンの賢さが組み合わさると、非常に活動的な子が多いです。
ジャックラッセルテリアの体力を受け継ぐ場合、頭の回転が速く、好奇心旺盛で、ドッグスポーツなどを一緒に楽しむのに最適なパートナーとなってくれる可能性が高いでしょう。
ただし、その有り余るエネルギーを発散させてあげないと、ストレスから問題行動につながることもあります。
毎日の十分な運動量を確保できる、アクティブな家庭に向いているミックス犬となり得ますね。
ジャックパピの平均寿命は個体差がありますが13年から16年ほどです。
健康面では、両親犬種ともに関節疾患に注意が必要な場合が多いです。

骨格のつくりや筋肉のつき方によって関節に負担がかかりやすい場合もあります。
運動量などは関節の状態によって異なります。
かかりつけの先生と相談しながら決めてみてくださいね。
ビションフリーゼ×パピヨン「ビションパピ」
真っ白でふわふわ、綿あめのような被毛が特徴のビションフリーゼと、パピヨンのミックス犬が「ビションパピ」です。
陽気で愛らしい、歩くぬいぐるみのようなワンちゃんですね。
見た目は、ビションフリーゼのボリュームのあるカーリーヘアか、パピヨンのゴージャスな被毛の特徴が受け継がれますが、どの要素が強く発現するかによって性質は異なります。
被毛はカールしたダブルコートになることが多く、抜け毛は少ないですが、毛が絡まりやすく毛玉になりやすいため、こまめなブラッシングが欠かせません。

被毛のタイプによってはこまめなトリミングも必要な場合があります。
どのような被毛になるのか、プロの意見も聞きながら、ケアの方向性を決められると安心です。
性格は、ビションフリーゼの陽気で人懐っこい性格と、パピヨンの賢さが組み合わさり、非常に社交的でトレーニングしやすい子が多いです。
人や他の犬ともフレンドリーに接することができ、家族の中心で注目を浴びるのが大好きな、明るいキャラクターです。

しかし、甘えん坊なあまり、分離不安になりやすい傾向も見られます。
子犬の頃から一匹で過ごす時間にも慣れさせておくことが大切ですね。
ビションパピの平均寿命はどちらの犬種の平均寿命も同じくらいであることを考慮して約12年から15年ほどとされています。
お手入れは、特徴的な被毛を維持するための定期的なトリミングと、毎日のブラッシングが必須です。
ミニチュアピンシャー×パピヨン「ピンパピ」
ここでいうピンシャーがミニチュア・ピンシャーを指す場合、「ピンパピ」は非常にスタイリッシュで活発なミックス犬になります。
ピンシャーは引き締まった体が特徴的な、クールな印象のワンちゃんです。
見た目は、ミニチュア・ピンシャーの性質を強く受け継いだ場合、ミニチュア・ピンシャーの筋肉質で引き締まった体型と、短く光沢のある被毛が特徴です。
パピヨンの影響で、少し長い毛が生えたり、耳や尻尾に飾り毛がついたりすることもありますが、容姿はどちらの性質を受け継ぐかによって全く異なる場合もあります。

どちらの被毛のタイプに近づくかによって、ブラッシングの方法やシャンプーの頻度なども異なります。
成長とともに変化が見られる場合もあるため、被毛の変化によってケア方法を変えてあげましょう。
性格は、ミニチュア・ピンシャーの自信家で活発、そして勇敢な性格と、パピヨンの賢さのどちらが強く表れるかによって異なります。
ミニチュア・ピンシャーは非常にエネルギッシュで、小さな体からは想像もつかないほどの体力を持っています。
性格はプライドが高く頑固な一面もあり、「小さな体の番犬」と呼ばれるほど警戒心も強いです。
そのため、吠えやすい傾向があり、しつけには根気と一貫性が求められます。
ミニチュア・ピンシャーの性格を強く受け継ぐ場合、しつけが難しいと感じる場面もあるかもしれません。

それぞれの犬種の特性を受け継ぐミックス犬の場合、どんな性格かという犬種特有の特性が見えづらく、性格の特徴をしっかりと見極めたうえでしつけをすることが大切です。
しつけが難しいと感じた場合、トレーナーなどのプロに相談することも選択肢の一つとして有意義です。
ピンパピの平均寿命はどちらの犬種の平均寿命も同じくらいであるため、個体差はありますが13年から16年ほどになり得ると考えられます。
健康面では、ミニチュア・ピンシャーの体質を受け継ぐ場合、寒さに弱いということに注意が必要です。
その場合、冬場は洋服を着せるなどの防寒対策をしてあげてください。
豆柴×パピヨン「豆シバパピ」
近年人気の豆柴と、パピヨンのミックス犬が「豆シバパピ」です。
小さな柴犬の姿にパピヨンのエレガントさが加わった、愛らしい姿が想像できますね。
見た目は、豆柴の小さな体格と、柴犬らしい素朴な顔つきがベースになります。
そこにパピヨンの性質を強く受け継ぐ場合大きな耳や、ふさふさの飾り毛が加わり、柴犬の性質も加わると和風でありながらどこか洋風な、独特の雰囲気を持つ子になる場合もあります。

被毛の長さや皮膚の性質の特徴によってケアの仕方も異なります。
トリミングサロンでのケアが必要になる場合もあるでしょう。
性格は、柴犬特有の自立心が強く、飼い主には忠実だけれどもベタベタしない「ツンデレ」な気質と、パピヨンの人懐っこく賢い性格のどちらを強く受け継ぐかによって異なります。
どちらの性格が強く出るかによって、かなり印象が変わってきます。
賢い犬種同士の組み合わせですが、柴犬譲りの頑固さとしつけの難しさは健在です。
子犬の頃からの社会化トレーニングと、一貫したルールでのしつけが非常に重要になります。

どちらの性質を強く受け継ぐかによって犬種特有の疾患や、ケアなども異なります。
トリマーや獣医師などにお世話になる機会も増える可能性が考えられます。
負担にならぬよう、若齢のうちから慣らすことも大切です。
豆シバパピの平均寿命は個体差がありますが13年から16年ほどになる可能性が高いです。
健康面では、どちらの性質を強く受け継ぐかによりますが、柴犬に多いアレルギー性皮膚炎や、パピヨンによく見られる膝蓋骨脱臼(パテラ)に注意が必要です。
ヨークシャーテリア×パピヨン「ヨーキーパピ」
「動く宝石」とも呼ばれる美しい被毛を持つヨークシャーテリアと、パピヨンのミックス犬が「ヨーキーパピ」です。
どちらの犬種も持つ気品と可愛らしさを兼ね備えた、非常に魅力的なミックス犬と言えます。
見た目は、ヨークシャーテリアのシルキーで長くまっすぐな被毛と、パピヨンの特徴が合わさります。
毛質は非常に美しく、手触りも良いですが、とても絡まりやすいので毎日のお手入れが欠かせません。

どちらの犬種も細くてふわふわとした被毛を持つ傾向があります。
こまめなブラッシングや皮膚のケアを習慣づけてあげましょう。
それぞれの犬種の性格は、ヨークシャーテリアの活発で勇敢、しかし少し頑固な「テリア気質」と、パピヨンの賢く人懐っこい性格が特徴的であり、どちらの性質を強く受け継ぐかによって異なります。
可愛らしい見た目とは裏腹に、非常に負けず嫌いで自己主張が強い一面があります。
どちらの犬種も賢いので物覚えは良い傾向がありますが、甘やかすと自分がリーダーだと思い込んでしまうこともあるので、子犬の頃から毅然とした態度でしつけを行うことが大切です。
ヨーキーパピの平均寿命は個体差がありますがどちらの犬種の平均寿命から考慮しても約13年から16年ほどです。

お手入れは、美しい被毛を保つための毎日のブラッシングが最も重要です。
健康面では、どちらの犬種も骨が細く華奢な傾向があり、骨折や膝蓋骨脱臼(パテラ)に気をつけたいところです。
ペキニーズ×パピヨン「ペキパピ」
ライオンのようなたてがみと、独特の鼻ぺちゃ顔が愛されるペキニーズと、パピヨンのミックス犬が「ペキパピ」です。
気品と愛嬌が同居した、忘れられない魅力を持つワンちゃんです。
見た目は、ペキニーズの短い鼻とがっしりした体格に、パピヨンの影響が加わります。
マズルはパピヨンの性質が強く表れるとペキニーズより少し長くなる傾向があり、呼吸のしやすさが改善されるかもしれません。

顔のつくりも成長とともに変化することもあります。
短頭種特有の呼吸の際に鼻を鳴らすような音や、睡眠時のいびきなど呼吸の際の変化に気を付けてみてください。
性格は、ペキニーズの独立心が強くマイペース、そしてちょっぴり頑固な性格と、パピヨンの賢さをもつ性格のどちらが強く表れるかによって異なります。。
ペキニーズは猫のような性格と表現されることもあり、ベタベタと甘えるよりは、自分のペースで飼い主のそばにいることを好む子が多いです。
ペキニーズの性質が強く表れるとマイペースな性格の子になるかもしれませんね。
また、ペキニーズの性質が強く表れる場合、プライドが高く、自分が納得しないと言うことを聞かない頑固さも持ち合わせている可能性もあります。
その場合、しつけの際には、命令するのではなく、遊びながら上手に誘導してあげるという方法もしつけ方法の選択肢の一つでしょう。

しつけの方法は様々です。
一般的には良いとされている方法でも、その子の性格によっては裏目に出てしまうことも。
困った際はトレーナーなど専門家に相談することで解決の近道になることもあります。
ペキパピの平均寿命は個体差はありますが12年から15年ほどとされています。
健康面では、ペキニーズが短頭種であるため、顔や体のつくりがペキニーズの性質が強く表れると暑さに弱い点に注意が必要です。

熱中症対策は万全に行いましょう。
狆×パピヨン「チンパピ」
日本原産の愛玩犬で、どこか高貴な雰囲気を漂わせる狆と、パピヨンのミックス犬が「チンパピ」です。
和と洋のエレガンスが融合した、非常に美しいミックス犬となり得るかもしれません。

どちらの犬種も細くて美しい被毛が特徴的です。
こまめなブラッシングでもつれなどを予防することや、定期的なトリミングが必要となる可能性が高いです。
美しさを維持するためにお家で必要なことを習慣づけることや、難しい場合はお手入れのしやすいスタイルにしてもらうなどの対策が取れると安心でしょう。
見た目は、狆のぺちゃっとした鼻と大きな目に、パピヨンの特徴が加わることもあります。
パピヨンの要素が強く表れるとマズルは狆より少し長くなる傾向があり、顔立ちは両親の中間といった印象になることもあり得ます。
性格は、狆の穏やかで物静か、しかしプライドが高いと言われる性格と、パピヨンの賢く明るい性格のどちらが強く表れるかで性格が異なるでしょう。
どちらも家庭犬であるため、室内で過ごすことを好み、家族と良好な関係を築きやすい子が多い傾向があります。
あまり吠えることもなく、マンションなどでも飼いやすいと言えるでしょう。
チンパピの平均寿命は個体差がありますがどちらの犬種も同じくらいの平均寿命を持つため、個体差はありますが約12年から15年ほどとなる可能性が高いです。
健康面では、狆が短頭種であるため、狆の容姿を強く受け継いでいる場合、暑さに弱い可能性があり注意が必要です。
また、狆の容姿が強く表れている場合は目が大きいため、眼球を傷つけないように気をつけてあげましょう。

眼球が傷つくと、目をしばしばさせたり目やにが増える、涙が増えるなどの変化が見られることが多いです。
そのままにしておくと失明などのトラブルにつながることもあります。
変化に気づいたらすぐに受診を心掛けましょう。
まとめ

今回は、パピヨンミックス犬の本当にたくさんの種類とその魅力について、ご紹介してきました。
人気のチワパピやポメパピから、ちょっと珍しい組み合わせまで、一匹一匹が全く違う個性と魅力を持っていることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
パピヨンミックス犬の魅力は、パピヨンの賢さや優雅さを受け継ぎつつ、相手の犬種のユニークな特徴が加わることで生まれる、無限のバリエーションにあります。
性格や見た目、そして平均寿命も、どの親犬の特徴を強く受け継ぐかで変わってきます。
組み合わせによっては両親の悪い部分同士が発現してしまうことや、出産時に強く母体に負担をかけてしまうような無理な組み合わせをして作られてしまう場合もあります。

だからこそ、お迎えする前には、両方の親犬種がどんな特徴を持ち、どんな病気に注意が必要なのか、自分の欲しいと思う犬種は倫理的にも問題のない犬種なのかということををしっかりと理解しておくことが大切ですよね。
また、パピヨンという犬種自体にも繁殖時にパピヨンらしさを維持するために施されてきた努力の歴史があります。
どんな犬種であれ、お迎えをする前に、それぞれの犬種の持っているであろう特徴や性質をしっかりと理解して、自分に適しているのか、どんなことに注意すべきかということをイメージすることはとても大切です。
この記事が、あなたが未来の素晴らしいパートナーと出会うための、素敵なヒントになれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。