柴犬は飼う覚悟が必要?手に負えないケースや穏やかに育てる解決策も紹介

好きな犬種ではここ数年間上位をキープしている柴犬ですが、「飼いにくい」「手に負えない」なんていう声も少なくないのも事実。
実際に飼っている立場から結論を言わせて頂くと、
『飼う覚悟が必要なのはどんな犬種でも同じ!穏やかに育てることは可能』です!
確かに柴は頑固なところもあるけれど、かけがえのないパートナーになれる犬なんだ!

今回のテーマは、
- 柴犬は飼う覚悟が必要と言われているけど本当?
- それにはどんな理由があるのか
- 手に負えないと言われるのはどんなケース?
- 原因や穏やかに育てる為の解決策はある?
こちらについて体験談を交えながらお話していきたいと思います。

ゆうころりん
「子どもには怒っても犬には決して怒らないお母さん」と言われる主婦です。今まで飼った子は迷い犬ばかり。現在飼っている柴犬は雨の日に我が家の前で鳴いているところを発見!後日、数百メートル先のお宅で2ヶ月前に生まれた子犬と判明し、譲り受けました。我が家の末っ子となり、早15年。この子との出会いは運命だと感じ、大切に育てています。ココでは柴犬との暮らしで得た知識や経験を楽しくご紹介♪
この記事に書いてあること
柴犬は飼う覚悟が必要?

「飼うには覚悟が必要」とも言われる柴犬。
柴好きさんなら共感してもらえると思うのですが、立ち耳やクルリと巻いた尾、凛とした立ち姿はとても可愛らしくて魅力いっぱいの犬種です。
飼い主にしか心を許さないのも魅力だよね!

しかし、人気がある一方で「飼うのはちょっと難しい犬種らしい」「飼うと後悔するかも」なんていう声も少なくはないんですよね。
覚悟が必要のない犬種なんていないのですが、柴犬は特にそう言われてしまうことが多いのは否定できません。
それにはいくつかの理由があるんです。
前半では、性格的な理由と身体的な理由、それぞれを詳しく解説していきます。
覚悟が必要と言われる性格的な理由4つ!

性格的な理由として次の4つが挙げられます。
- 自立心が強く頑固な面がある為、しつけには根気と一貫性が求められる
- 独立心があるので、構いすぎたりケージに入れっぱなしに出来ない
- キレイ好きで縄張り意識が強いので外でしか排泄しない傾向がある
- 認知症のリスクが高い犬種である
1つずつ説明していきます。
他の犬種に比べると自立心が強い傾向があり、飼い主の指示に従うのを嫌がる場合があります。
頑固なところもあるので、自分の考えを主張してしつけが難しい場合も。
飼い主に甘えたり、いつもくっついていたいというタイプではないので、自分のテリトリーとなる場所が必要。
自由にしたい気持ちも強いので、長時間ケージに入れたり、構いすぎるのもストレスになる。
トイレは外でしかしないという子が多い犬種なので、飼い主の事情や悪天候を理由に散歩に行かないということが出来ない。
どんな時でも散歩は欠かせない日課になる。
全犬種の中でも認知症のリスクが高いと言われており、シニアになった時に介護が必要な可能性が大きい。
性格というのもありますが、認知症リスクなどは特性でもありますし、こういったことを理解して家族に迎え入れて欲しいなと思います。
覚悟が必要と言われる身体的な理由3つ!

身体的な理由として次の3つが挙げられます。
- 抜け毛が半端なく多い犬種である
- 全犬種の中でもアレルギー、皮膚疾患の確率が高い
- 運動欲求が高いので1日2回の散歩と遊びの時間が必要
こちらも1つずつ、詳しく解説していきましょう。
飼っている方はご存じだと思いますが、とにかく抜け毛が多い犬種。
年間通して多いのですが、春と秋の換毛期にはびっくりするくらいの抜け毛の量です。
被毛が浮いているように見えるところを一掴みすると束で抜けるのが面白くて、どんどん抜いてしまいます(笑)
このように、初めて飼う方にとって抜け毛の量は想像以上ですので、ブラッシングやシャンプーなどの対策をしっかりしていく必要があります。
柴犬はアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどを発症しやすい、アレルギー体質の子が多い犬種です。
うちの子もその例に洩れず、皮膚疾患に悩まされています。
若い頃は気になるほどの症状はなかったのですが、10歳頃からアトピーの症状が出始め、15歳の現在ではお腹や足の毛が抜けてしまった状態。
痒みもあるようで、執拗に舐めたり噛んだりしているので清潔を保つようには心がけています。
柴犬はとても活発で、運動量を多く必要とする犬種です。
子犬であれば1日に20分程度の散歩でも大丈夫ですが、成長してくると30分の散歩が1日2回は必要になります。
それ以外にもおもちゃやボールを使った遊びや思いっきり走らせるなど、満足できるくらいの運動をさせてあげることが、心身ともに健康を維持する為に不可欠。
運動欲求が高いというのはご存じの方も多いと思いますが、これが満たされないとストレスを感じて問題行動を起こすこともあるようです。
飼うと決めたなら、大変でもきちんと責任もって対応していく覚悟は当然のことではないでしょうか?
また、抜け毛やアレルギーに関してもしっかり理解しておきましょう。
【柴犬】手に負えないケースや穏やかに育てる解決策も紹介

柴犬は「飼うのが難しい」とか、「手に負えなくなってしまう」とか言われてしまうことも多いのですが、実際はそうではない子の方が多いんじゃないかと思います。
そんな風に見られてしまう理由について、前半に述べさせて頂きましたが、うちの子も含めて出会った柴犬たちの中でそんな問題がある子は見たことがないんですよね。
皆さんもSNSなどで見かける柴犬さんたちは可愛い子ばかりだと思いませんか?

みんなしっかり信頼関係を築いているからなんだろうね。
しかし、現実に「嚙み癖や吠え癖があって手に負えない」「攻撃的で手に負えない」という声も少なくはないんですね。
稀だとは思いますが、手に負えなくなってしまうケースやその原因について考えてみたいと思います。
また、穏やかに育てる為の解決策もご紹介しますのでぜひご覧ください。
手に負えなくなってしまう原因は?

柴犬が手に負えないほどの問題犬になってしまう原因は、ズバリ“しつけの失敗”です。
きちんとしつけをする為には、柴犬がどんな犬なのか、その特性を知っておく必要があるでしょう。
この犬種の特徴として、他の犬種に比べて攻撃的な一面や、あまり飼い主にベタベタされるのを好まないクールなところがあります。

いつもべったり触れ合っていたいなら柴犬はおすすめできません。
柴の特性をよく理解して、正しくしつけて穏やかな犬に育てましょう。
既に手に負えないような状態になっていたとしても、これからご紹介する解決策を実行していくことで改善できる可能性もあります。
穏やかに育てる為の解決策

嚙み癖やすぐに吠える、攻撃的になるなどの問題を抱える子にお悩みの飼い主さんはぜひこちらを参考にしてみてください。
提案する解決策は3つ!
- 信頼関係を築くことが大切!しっかりと愛情を伝えて!
- 他の犬や人とのふれあいを通して社会性を身につけよう!
- ストレスのない、安心できる環境を整えてあげよう!
順に解説していきます。
柴犬は悪く言えば頑固ともとれる気質を持っている為、しつけをするのが難しい場合があります。
飼い主さんによっては、ついつい厳しくなりすぎてしまうこともあるかもしれません。
叩いたり怒鳴ったりするのは絶対にNG!
愛情がしっかり伝わるように接していくことが最も大事なことです。
凶暴な犬は社会性が身についていないことが多いです。
具体的には人を怖がる、触られることに慣れていない、物音に敏感、など。
体を触られることや、人や他の犬(ペット)とのふれあいに慣れることが穏やかな犬に育つのに重要なことです。
散歩の後の足拭きやブラッシング、頭を撫でることなどのスキンシップが出来るよう、おやつをあげたり褒めたりして少しずつ慣らしていきましょう。
人間でもそうだと思うのですが、やっぱりストレスが多い環境だとイライラしてしまいますよね。
犬も同じで、ストレスのない安心できる環境で過ごしていると自然と穏やかな性格になっていくものです。
具体的には、遊びや散歩などで十分な運動をさせる、安全な場所を作る、ケージに入れっぱなしにしない、など。
柴犬だから手に負えなくなるのは仕方ない、なんて思っている方の解決策になるかもしれません。
諦めずにまずは実行してみましょう。
上手くいかない場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談してみるのも手です。
まとめ

今回は、柴犬は飼う覚悟が必要なのか、穏やかに育てる解決策はあるのか、について考えてみました。
- 柴犬は飼う覚悟が必要な犬種と言われるその理由は?
- 性格的な理由と身体的な理由があるが、穏やかに育てることは出来る
- 手に負えないと言われるのはどんなケースで解決策はある?
- 噛み癖などの凶暴的になってしまうケースだが、信頼関係や社会性を養うことで解決出来ることも多い
「手に負えない」と諦める前に、出来るだけのことをしてあげたいですね。
愛情をたくさん注いであげればきっと伝わると思うんだ。

自己流ではうまくいかないこともあるかもしれませんが、トレーナーや獣医師の力を借りることで解決出来ることも多いようですよ!
しっかりとした信頼関係を築いて、柴犬との暮らしを素晴らしいものにして頂ければと思います。